coLinux(0.6.x)のインストール [その4]

このページでは、coLinuxの動作を制御するための設定ファイルの準備と、 動作確認を行います。

設定ファイルのフォーマットはcoLinux 0.6.x系とcoLinux 0.7.x系では、 大きく異なっていますので注意してください。

設定ファイルの作成

ここでは、coLinuxの設定ファイルを作成することによって、 coLinuxに割り当てるメモリサイズと ディスクイメージファイルの指定します。

これらは c:\coLinuxにあるファイル default.colinux.xmlを ベースに作成します。 まずはdefault.colinux.xmlをコピーしてmy.colinux.html というファイルを作成しましょう。 以降ではこのファイルを編集します。

メモリの割り当て

これは、my.colinux.xmlのmemoryの部分を編集します。 デフォルトでは64MBになっています。 私はメモリに余裕があるので128MBにしてみました。

<memory size="128" />

ディスクの割り当て

これは、my.colinux.xmlのblock_deviceの部分を編集します。 coLinuxからは、 pathで指定したディスクイメージを、 indexで指定した数字に対応したデバイスファイル (/dev/cobd0とか/dev/cobd1とか)でアクセスすることができます。

/dev/cobd0にルートディクスイメージ(root.img)を、 /dev/cobd1にスワップディスクイメージ(swap.img)を割り当てるには 以下のようにします。

<block_device index="0" path="\DosDevices\c:\coLinux\root.img" enabled="true" >
<block_device index="1" path="\DosDevices\c:\coLinux\swap.img" enabled="true" >

作成したファイル

以下が作成したmy.colinux.xmlです(コメント部分は削除しました)。一番下の

<network index="0" type="tap" />

は、ネットワークの設定です。 この設定では、ネットワークの接続にTAP-Win32を用います。 WinPCapを使いたい場合は修正が必要ですが、 それは次ページ以降で取り上げます。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<colinux>
<block_device index="0" path="\DosDevices\c:\colinux\root.img" enabled="true" />
<block_device index="1" path="\DosDevices\c:\colinux\swap.img" enabled="true" />
<bootparams>root=/dev/cobd0</bootparams>
<initrd path="initrd.gz" />
<image path="vmlinux" />
<memory size="128" />
<network index="0" type="tap" />
</colinux>

動作確認

ここまできたら設定したcoLinuxが動くかどうかの確認をしましょう。 コマンドプロンプトで以下のコマンドを入力します。

c:\>cd c:\coLinux
c:\coLinux>colinux-daemon -c my.colinux.xml

するとウィンドウ(colinux-console)が表示され、 Linuxがブートするはずです。 ブートの様子は普通のLinuxとほとんど同じです。

Booting

ログインプロンプトが出たらユーザ名root、 パスワードrootでログインしましょう。

SMP(含HyperThreading)の人は coLinuxがうまく動かないという話もありますが、 普通の環境の人ならここまで問題なくいけると思います。

キーボードの設定が英語キーボードになっている点や、 せっかく追加したSwapディスクが設定されていないなど、 いろいろ変更しなければいけない点はありますが、 それはネットワークの設定をしたのちにcoLinuxに telnet(ssh)で接続して行いましょう。

とりあえず、 coLinuxをシャットダウンしてネットワークの設定をしましょう。 シャットダウンは普通のLinuxと同じで、下記コマンドを入力します。

# shutdown -h now

colinux-consoleが真っ暗になったら、colinux-consoleを閉じましょう。

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